腸と免疫の関係
腸は、食べ物を消化するだけの場所ではありません。
実は、体を守る「免疫」とも深く関わっています。
今回は、腸が体を守る最前線といわれる理由をやさしく見ていきます。
腸は、外の世界とつながっている
私たちは毎日、食べ物や飲み物を口にしています。 それらは、もともとは体の外にあったものです。
つまり腸は、外の世界から入ってきたものと、体の中が出会う場所です。 そう考えると、腸がとても大切な場所であることが少し見えてきます。
腸は、食べ物の通り道であると同時に、外の世界と体の中をつなぐ場所です。
体を守るしくみ、それが免疫
食べ物や飲み物と一緒に、細菌やウイルス、体にとって不要なものが入ってくることもあります。 もし、それらがそのまま体の中に入り込んでしまうと困ります。
そこで働いているのが「免疫」です。 免疫は、体にとって大切なものを守りながら、不要なものや危険なものに対応するしくみです。
腸は毎日たくさんのものと向き合っているため、体を守る免疫の働きがとても重要になります。
免疫細胞の多くは腸に集まっています
私たちの体には、免疫に関わる細胞がたくさんあります。 そして、その多くは腸に集まっているといわれています。
なぜでしょうか。 それは、腸が毎日、食べ物や腸内細菌、外から入ってくるさまざまなものと接している場所だからです。
腸は、ただ栄養を吸収するだけでなく、体に入れてよいものと、注意が必要なものを見分けながら働いているのです。
全部を敵にしているわけではありません
ここで大切なのは、免疫が何でも攻撃しているわけではない、ということです。
腸の中には、食べ物もあります。 そして、第3回で紹介したように、たくさんの腸内細菌も暮らしています。
免疫は、そうしたものと関わりながら、必要なものと不要なものを見分けるように働いています。 腸は、守るだけでなく、うまく付き合うための場所でもあるのです。
腸内細菌も、免疫と関わっています
世界中の腸内細菌研究者によって、腸内細菌と免疫の関係についても少しずつわかってきました。
腸内細菌は、私たちが食べたものを利用して、さまざまな物質を作っています。 その中には、腸の環境づくりや、免疫が適切に働くための環境づくりに関わるものもあります。
だからこそ、腸内細菌を知ることは、単に「おなかの調子」を知ることだけではなく、体を守るしくみを考えるうえでも大切なのです。
腸活は、なんとなく体に良さそうなことをするだけではありません。
腸のしくみを知ることで、毎日の選択に意味が生まれます。
今日の腸活部クイズ
Q. 体を守る免疫細胞が多く集まっている場所はどこでしょう?
腸は、食べ物や飲み物を通じて外の世界と接している場所です。 そのため、体を守る免疫の働きがとても重要になります。
もっと詳しく知りたい方へ
今回は、腸と免疫の関係をできるだけやさしく紹介しました。 でも実は、腸と免疫の世界はとても奥深く、さまざまな免疫細胞や腸内細菌が関わっています。
今後、週間腸活部では、論文や研究成果も交えながら詳しく紹介する「エキスパート編」も準備していく予定です。 もう少し深く知りたい方は、そちらもぜひ楽しみにしていてください。
腸を知ることは、体を守るしくみを知ること。
まずは、毎日働いてくれている腸に少しだけ目を向けてみましょう。
毎日見ているようで、意外と知らない「うんち」。
色や形から、体のどんなことが見えてくるのでしょうか。